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お風呂の作用(温熱、水圧、浮力)について

お風呂は、日本人ならではとも言えるお風呂。

湿度の高い風土や洗浄に対する考え、温泉が多いことなど、

日本人がお湯につかるお風呂が好きなのには様々な要因があるかと思います。

 

歴史的には、日本人がお風呂に入る習慣は禊や祓いなどの

神道のお清めの行事に端を発すると言われています。

 

また、仏教において沐浴の功徳が説かれたことや、

古くから日本各地で温泉としての湧き水に恵まれていたことなどが

影響し合って、水浴から温泉へと発展していきました。

 

ちなみにですが、お風呂という言葉は

岩屋や穴蔵を意味する「室」にあって蒸し風呂のことを指します。

また、初めはサウナ=お風呂だったようです。

 

なにはともあれ、お風呂は日本人にとって

英語でバスとは言い尽くせないほどの意味を持っていて、

私たち日本人の生活に根付いています。

 

お湯に浸かるということの意味が、

何がこんなにも私たちを魅了しているのでしょうか。

 

もちろん文化の影響というのもありますが、

やはりお風呂に入ることによる健康効果も大きいのです。

 

入浴すると、私たちの体には大きく3つの作用が働きます。

 

1つ目は温熱作用です。

入浴すると体の表面が温かくなることで血管が広がり血行が良くなります。

血管の循環を高めて体の隅々まで温かくなります。

 

2つ目は水圧です。

お湯に浸かった時に受ける水圧は、胴回りを3cm以上も細くするほどで、

この水圧が血管をポンプのように収縮させて、

心臓から遠い手足に滞っている血液を心臓に押し戻します。

この水圧によって手足のむくみや疲れが解消し、

さらに大隔膜が押し上げられることで肺の容量が小さくなり、

心肺機能を高めることにもつながります。

 

3つ目は浮力です。

水中での体重は、陸上と比べて約1/9になると言われています。

体が軽くなることによって、普段体を支えている筋肉がほぐれます。

浴槽の中ではまさに肩の荷を下ろせるわけなのです。

 

このような3つの作用によって、さまざまな健康効果を得ることができ、

日本人がお風呂に入る習慣の理由がこの健康効果にあるのです。

 

ほかにも、入浴中はゆっくりした時間を過ごすことができるので、

リラックス効果などの心に良い効果をもたらします。

 

いずれにしても、健康効果が高いのはシャワーよりもお風呂です。

疲れて時間がない時にはシャワーで済ませがちですが、

そういう時こそお風呂にゆっくりと浸かることをおすすめします。

 
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